防雪を考慮した植栽計画 - 2007.10.06 Sat

青森県は言わずとしれた豪雪地帯で、平野部や海沿いでは地吹雪により道路の視通障害が発生し渋滞や事故の原因となることがあります。道路建設当初から効果を発揮させるためには防雪柵の設置が効果が高く一般的です。しかし、鋼材で出来ているため、耐用年数は設計上、約30年といわれており、いずれ更新の時期がくると、撤去費・処分費・新設費がかかってしまいます。そこで、新設された防雪柵の後ろ側に防風(雪)効果をねらい樹木を植樹しました。この樹木が30年後防雪柵の高さまで良好に生育すればその後、防雪柵を更新する必要がなくなり、余分な予算を使うことが無くなります。こういった考え方は北海道が進んでおり平成15年にはマニュアル化されています。樹木の選定に当たっては、その地区での生育特性・成長特性・入手難易度等を考慮し、アカエゾマツとしています。これは初期の成長は遅いですが、根は浅いながらも堅牢で雪害に特に優れているからです。法面へ堆積した雪の影響を受けないように植林時に「グライド防止柵」を一緒にたてたことにより写真のように良好な樹形をたもって生育しています。また、法面の土壌分析を実施し、土壌改良を行っています。

30年後ここまで生育すれば防雪柵は撤去して良いでしょう。
土木施設における造園計画は是非お問い合せ下さい。
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